石垣修復@富士川町

石積みネットワークの仲間からの紹介で、石垣修復のご依頼をいただきました。

土地全体の水はけは良好で、石垣全体はとてもしっかりしていますが、石垣上端の数か所で石が飛び出していました。石を外していってみると、ちょうどその高さ分、裏込め石が入っていません。
以前は石垣の上は、畑として利用されていたのかもしれません。石垣の際まで耕して、鍬を入れるのに邪魔になるグリ石が取り除かれてしまった、そんな感じでした。土圧を直に受けた石が動き出してしまったようです。地区の道路に面していることもあり、規模は小さいですが、何か起きる前にしっかり直したい、とのこと。石垣の不具合に気づいただけでも感心しますが、きっと、普段から身の回りのことに気を配っているのですね。

足場が必要になりました。問題をきたしていた部分では、思いのほか大きな石が使われていたり、木の根が張り出していたりして、少しやっかいな処置が必要となりました。それでも、やはり石垣全体に影響を及ぼすような深刻な問題は起きておらず、修復は順調に進めることができました。
いつも通り、すべての石と土を再利用して使い切って完了。少し時間にも余裕があったので、下見のときに枝が込み合っているのが気になっていた、敷地内の柿の木の剪定も、ツリークライミングで施しました。雨予報でしたが、降り出す前にすべて終えることができました。

お施主さんには、ランチもご馳走になりました。

剪定した柿の枝から新芽を摘んで、てんぷらをさっとメニューに加えてしまうおしゃれな方。この時期の地域の山菜をふんだんに利用した、とっても美味しいごはんでした。その上、手作りのお醤油までお土産にいただいてしまいました。お仕事させていただいただけでもありがたいのですが、さらに良い思いまでさせていただいてしまいました。
お話しすると、お施主さんとは共通の知り合いが多く、これまで接点が無かったのが不思議なくらい。修復後にご連絡をいただき、僕の修復の様子から学んで、別の箇所をご自身で石積みしてみたそうです。石積みを広げる活動を続けている身として、こういうポジティブな報告は嬉しいものです。


(ゆ)