投稿

ラベル(焼畑)が付いた投稿を表示しています

畑ウナイ2026

イメージ
昨年火入れをして、今年2年目を迎える山畑に粟を蒔きました。粟は今年も、すぐ上の山畑で昨年収穫した、早川在来のネコアシ(ウルチ粟)。 昨年、火入れ1年目に栽培する蕎麦を収穫をして以来の山畑に到着して、まずおこなうのは電気柵の補修と、雑草(主にタケニグサ)の草引き。植生回復の様子を観察するのもテーマの一つなので、カエデ類やマルバハギ、ヌルデなどの木の芽は、極力そのままに。そして昨年に引き続き、火を入れたエリアと焼かなかったエリアでの生育比較もおこないます。 さほど大きくない面積とはいえ、(わ)と二人で畑ウナイをおこなったので、さすがに作業が早かった。そして、畑ウナイをした山畑って、美しいなぁ。 今年は、焼畑文化プロジェクトを発足させて、実験的なミニ焼畑から数えて5年目の節目。来年以降は当面火入れを見合わせるので、奈良田ではしばらくこの景色が見れなくなります。それだけに、思いもひとしお。 (ゆ)

第5回焼畑フォーラム in 新潟•山北

イメージ
第5回焼畑フォーラムが、新潟県村上市山北地区を会場に開催されました。今回は、奈良田の焼畑に毎年手伝いに来てくれているHさんと2人で参加してきました。 奈良田からは、2022年3月に開催された第3回焼畑フォーラムから参加しています。このときにできた縁によって、実地研修を兼ねて、山北(新潟県)、井川(静岡県)、余呉(滋賀県)の焼畑作業に参加させてもらい、奈良田での焼畑実践復活は大きく後押しされました。 過去2回はコロナ禍で参加制限が敷かれていましたが、今回は一般参加の方もいっぱいで、会場が埋まってしまっていました。焼畑に対する関心がこんなにたくさん集まっていることに、ときめいてしまいます。 第5回焼畑フォーラムには全国の焼畑実践地域から8団体・グループが参加し、初日にそれぞれ15分程度の発表をおこないます。奈良田チームの発表は5番手。焼畑への取り組みの意義については過去2回で発表してきているので、今回は2024年・2025年の実践を中心に、技術的な話や焼畑の面白さ、焼畑実践継続における課題などを整理してお話しました。 また、会場ロビーが各地域のパネル展示スペースにもなっていて、奈良田ブースでは、発表では取り上げられなかった、焼畑文化にまつわる写真を展示しました。発表後もたくさんの人がブースに訪れてくれて、特にヌルデ塩、焼畑に関わる(と考えられる)小正月の風習、実践を通して見えたハンノキ植樹の一側面については、ほかの焼畑実践地域の皆さんにとっても興味津々だったようです。皆さんとたくさんお話をして、おかげさまで、ブース販売のために用意したメープルシロップが完売しました! メープルシロップについてもたくさん質問をいただきました。嬉しい限り。 2日目はエクスカーション。ここ新潟県村上市山北地区で焼畑実践を続けている、さんぽく山焼きの赤かぶ生産組合の山畑を見学しました。2022年に実地研修を兼ねてお手伝いに来た場所のすぐ近くで、マイクロバスで移動しながら見える景色を懐かしく感じていました。 案内してもらったのは、2024年に火入れをした山畑だそうです。奈良田で僕が実践してきたのと比べると、規模の大きさに圧倒されますが、こちらでは、林業と焼畑がうまく融合していて、杉を伐り出した後に残る枝葉を利用して火入れをします。焼畑をする側からすれば、伐採の手間をかけずに山畑と燃やす枝葉が得られ...

「縄文農耕論と焼畑」シンポジウム

イメージ
1/24(土)、長野県塩尻市総合文化センターで開催された『「縄文農耕論と焼畑」シンポジウム』に講演者として参加してきました。 「奈良田の焼畑について報告してほしい」ということで安請け合いしたのですが、企画書が送られてきて確認してみると、ほかの講演者は第一線の研究者ばかり? こんな顔ぶれの中に紛れ込んでしまってよいのだろうか? 実際にどの発表も勉強んになることばかりで、解析結果などはどう読み取ったらよいのか分からないものもありましたが、自分にできる発表をさせてもらいました。 シンポジウムに貢献できたかどうか分かりませんが、終了後に会場の視聴者に知り合いが何人かいることに気づき、「焼畑と『共有』の感性についての視点が面白かった。これまでやってきたのは、〝所有〟の方にどうシフトしていったかということばかりで、考えてみれば〝共有〟について研究されてきていなかった。大事なテーマだ」と話しかけてくれたり、「考古学と民俗学と現代とが繋がった会でした。そんな現代との繋ぎ手が上原さんだったように思った」とありがたい感想を寄せてくれた人もいました。 苦労もありましたが、準備段階やミニ焼畑実験をおこなった年を含めて5年近く、焼畑と本気で向き合い、実践にも取り組んだ甲斐がありました。 (ゆ)

オホンダレ2026

イメージ
今年の オホンダレ 。近所で良い木を見つけるのも大変で、前から目をつけていたヌルデを取ってきました。素性は良いのですが、ちょっと小さめになりました。 毎年同じことをする、若い頃まではそういうのがない中で育ったのですが、ここで、やらずにはおれない、というほど板についた暮らしのリズムが自分の中にあります。「焼畑文化プロジェクト」を発足させて地域の文化とみっちり向き合った時間は大きかったけど、原点はご近所付き合い。 最初はごっこ遊びみたいなものでしたが、いまは、良い顔に仕上がったなぁ、とか、ケズリバナが上手くできた、ということに幸せを感じています。 ケズリバナについては、用事で我が家を訪れた(ま)さんに、より良く制作するコツをアドバイスしてもらいました。なるほど~! 来年に試してみよう。 (ゆ)

山梨県立大学『環境論』授業

イメージ
11/21(金)は、山梨県立大学の『環境論』授業で、主に「焼畑文化」に関して考えてきたこと、取り組んできたことについてお話しました。 昨年も同じ授業でお話させていただきました。そのときは「焼畑文化プロジェクト」を発足させた背景や、2023年に初めて焼畑実践復活をさせたときの反省、そしてその反省を2024年の作業にどう反映させたか、という話に重点を置きました。今年は2024年の焼畑実践と今年(2025年)の進捗状況を中心に、そこからもう一歩進めて、集落自律と環境保全を、集落に内在する個性や共同性を通じて対流させるような環境技術として「焼畑文化」を捉え、その地域らしさにどのようにつながっているのか、という視点にも重点を置いてお話してみました。もちろん、奈良田暮らしに触れたり、その暮らしの中で感じる最近のクマ事情に関する考えについても触れ、臨場感を込めてみました。 あっという間の1時間半。昨年から大幅に受講者数が増え、大学越境のオンライン受講者も交えた講堂での講義でした。内容は授業を担当する箕浦先生には喜んでもらえたようですが、学生にも何か残るものがあれば嬉しいのですが。 (ゆ)

焼畑の蕎麦

イメージ
今年も集落の新年互礼会にて、奈良田の皆さんと焼畑蕎麦を食べることができました。 おそばを打ってくれたのは、もちろん「月夜見山荘/おすくに」の鞍打佳子さん。新年互礼会の仕出しも注文していたので、その準備も終わらせてから、わざわざ会場まで駆けつけてそば打ち実演もしてくれました。 僕にとっては、今年の蕎麦の出来や作業の反省点など、職人さんとしっかりコミュニケーションできる貴重な機会です。実は11/16に石積み現場に道具を積んだ車で向かう際、後ろから衝突される事故に遭ってしまい、適期に脱穀ができず、作業は一ヶ月遅れ、結果、実を乾燥させすぎてしまいました。 佳子さんは水車小屋の石臼で挽いているときから、昨年との違いに気づいていたそうですが、 そのため 今年は蕎麦の繋がりが悪く、七三そばになってしまいました。それでも焼畑で栽培した独特の風味がしっかり後からついてくる、 本当に美味しいおそばに仕上げてくれました。 そして今回の仕出しには、焼畑実践への取り組みから派生して栽培を試みている、早川在来雑穀をいくつか利用してもらいました。ふろふき大根にはタカキビのあんかけ、モチアワを加えたコロッケ、シシ肉ハンバーグにはキビのつぶつぶ、そしてウルチ粟を一緒に炊き込んだ粟飯。 あー、どれもとっても美味しかった! 奈良田の皆さんにも喜んでもらえてよかった。幸せなごはんでした。ありがとう! (ゆ)