投稿

ラベル(Atelier moo)が付いた投稿を表示しています

石積みワークショップ@富士川町高下

イメージ
6/20(土)~21(日)にかけて開催した「石積みワークショップ@富士川町高下」、無事に終えることができました。今回は(う)が、石積みに関心を寄せる高専学生2名とともに、わざわざ三重より駆けつけて参加。いつも通り、様々な背景や思いを持つ一般の参加者のほか、地元地域からの参加もありました。 邸宅のお庭を支える石垣で、広い範囲の複数個所でいろいろ問題が起きていて、石垣に面する下の土地の地権者さんから相談を受けていました。この中から今回は、入角近くの、50cmほども石垣が膨らんでしまった部分を中心に修復しました。 初日は昼近くになって雨が降り出しました。予報でも雨はそのまま強くなっていく見込みだったので、この日の作業は床掘りとグリ石運搬までで終了とし、午後は屋内で座学に切り替え、じっくり石積みの基本について学んでもらいました。 2日目は作業開始までに雨は止みましたが、昼近くになって日が当たり出すと、気温は一気に上昇。湿度の高さが体に大きな負荷を感じました。 梅雨のあいだにワークショップを開催したのは初めてでした。不安定な天気、暑さと高い湿度、濡れた泥が石に付くと持ち上げたときに手の上で滑りやすくなるなど、やはりこの時期のワークショップ開催は、いろんな意味でリスクが大きいな。石垣オーナー(下の土地の地権者)さんと調整して決めた日程でしたが、今後は極力避けた方がよさそうです。 修復した石垣には、裏込め石が全く入っておらず、積みにくい形の、しかも脆い石が多くて、参加者の皆さんにとっては、最後まで要領をつかむのが難しかったかもしれません。この天候の中でのオペレーションに気を取られ過ぎてしまって、技術的な解説や道具の使い方について、こういう時こそ、もっと丁寧におこなった方が良かったかなー。 こちらのオペレーションには反省点があったものの、こうした多様な面々が(遠慮なく)声をかけあって、それぞれにできることを協力し合って、きちんと石垣の修復が完了したことには満足しています。 皆さん、お疲れさまでした。この場所では11月にもう一か所、問題の起きている部分の修復に取り組む予定です。よろしければ、またご参加ください。 (ゆ)

草薙での石積み

イメージ
大場さん が依頼を受けた現場で、一緒に石積みをしてきました。僕は〝積み〟からの参加で6/1から。台風6号到来で休工が挟まってしまいましたが、昨日までに完了しました。石張りも引き受けている大場さんは現場が続きますが、僕はひとまず終了です。 野面石の乱積みらしく、凸凹が時間ごとの日の当たり方によって表情を変えていきます。それでも面がきちんと揃っているので、とてもきれいで、場所自体も整った印象になっています。出来栄え悪くないですね! 邸宅のお庭の石垣で、車の出入りのために、入り口を拡幅するのに伴い、元あった石垣を崩して積み直すというお仕事でした。道路沿いのコンクリート擁壁に接続していきます。コンクリ擁壁に荷重があまりかからないように、その手前で自立する石垣にしました。 積み石は、基本的に現場にあった、元の石垣に積まれていたものを再利用します。事前の床掘りは大場さんにお任せしていたこともあり、石の量が把握しきれていなかったので、しばらくコンクリ擁壁とのあいだの隙間をそのままにしておきました。自立しているので、このような手順で作業が進められます。 興味深かったのは、雨休工の翌日にこの隙間を見てみると、排水機能のないコンクリ擁壁と空石積みの部分とで土壌の湿り気が全く異なっていたこと。空石積みの排水性・通気性を実感することができました。石積みの価値の一つですね。まさに呼吸する擁壁。作業途中、ニホンカナヘビがどこからか現れて、住処を探しているのかな? この石垣を気に入ってもらえるといいですが。水糸に足を引っかけて日向ぼっこしている様子はかわいいね。 大場さんと二人で施工もしながら石運びもおこなうのは効率が悪かったので、終盤に一日、(わ)も現場に呼んで手伝ってもらいました。このおかげで〝積み〟に集中できたので、とても助かりました。 (わ)が来てくれたおかげで、この日はお施主さんのFamilyともたっぷり交流して、工事中とは思えないような賑やかな現場でした。このような雰囲気の中で施工ができるのは、重機を入れない、手仕事の良さだと思います。 最終日、お庭の土地と石垣を接続させる仕上げの作業は、要は土を寄せて、石垣の上部を被っていくわけですが、水の流れ方を考えて、少し不自然だった地形も修正しました。その際に剥がしたイワダレソウも植え戻しします。施工後、たっぷり水やりをして、お施主さんにも処...

外良寺上の危険な枯れ木を伐採

イメージ
早朝、 うちの犬 を散歩していたときのこと。地元の外良寺の背後にせり上がっている急斜面に、大きな枯れ木があることに気づきました。林道から急斜面を見下ろすと、ちょうど枯れ木越しにお寺本堂の屋根が重なっています。何かのおりにこの木が倒れて斜面を転がりでもしたら・・・、と地区の役員会で報告。のちに 区から正式に依頼を受け、この枯れ木の伐採作業を、概ね2日がかりでおこないました。今回はAtelier mooを開業して以来初めて、先輩アーボリストの助けなしで、(わ)と二人で取り組みました。 まずは枯れ木のすぐ上にある木(シナノキ)にクライミング。この木の太い枝も幹の近くで折れていて、当該の枯れ木にもたれかかっています。まずこの折れ枝を何とかしなければならないですが、これまで全く手入れされたことのない野生の 木なので枯れ枝が多く、すぐ横の若い杉の木とも絡み合っています。ラインかけも慎重に、てこずりながらも何とかクライミングしてブロック(樹上設置用の滑車)を設置。 シナノキの折れ枝を処理した後は、いよいよメインの枯れ枝の方を処置。枝分かれした短い方の枯れた幹は先端が腐朽して軽くなっていたので処置は難しくなかったですが、課題は残った大きい方の幹。先端の方にスローラインでリギングロープを2本取り付け、向きをコントロールしてゆっくり静かに伐倒。リギングロープを取り付け直し、丸太2本に伐り分けて、最終的には転がり落ちる心配のない場所まで移動させました。これで、ひと安心。 (わ)は、大きな木がコントロールされながら、静かに倒れていく姿に感動したようです。もちろん、コントロールする作業には(わ)自身が加わっています。最後はクライミングしてブロックの回収にも挑戦。よく頑張りましたね。投棄されていたごみの回収もご苦労さま。 おかげさまで、知識と経験を駆使して、このような形で仕事を完了させることができました。男性ばかりのチームになると、どうしてもところどころで、力業や強引なやり方で乗り切ってしまいがちですが、近所の人は、いつ処置したのか気づかないくらい、粛々と進められたのではないかとと思います。枯れ木を倒した以外は、ほとんど環境を変更することなく、これが一番安全で、いろんな意味でもフレンドリーだと思います。 (ゆ)

石垣修復@富士川町

イメージ
石積みネットワークの仲間からの紹介で、石垣修復のご依頼をいただきました。 土地全体の水はけは良好で、石垣全体はとてもしっかりしていますが、石垣上端の数か所で石が飛び出していました。石を外していってみると、ちょうどその高さ分、裏込め石が入っていません。 以前は石垣の上は、畑として利用されていたのかもしれません。石垣の際まで耕して、鍬を入れるのに邪魔になるグリ石が取り除かれてしまった、そんな感じでした。土圧を直に受けた石が動き出してしまったようです。地区の道路に面していることもあり、規模は小さいですが、何か起きる前にしっかり直したい、とのこと。石垣の不具合に気づいただけでも感心しますが、きっと、普段から身の回りのことに気を配っているのですね。 足場が必要になりました。問題をきたしていた部分では、思いのほか大きな石が使われていたり、木の根が張り出していたりして、少しやっかいな処置が必要となりました。それでも、やはり石垣全体に影響を及ぼすような深刻な問題は起きておらず、修復は順調に進めることができました。 いつも通り、すべての石と土を再利用して使い切って完了。少し時間にも余裕があったので、下見のときに枝が込み合っているのが気になっていた、敷地内の柿の木の剪定も、ツリークライミングで施しました。雨予報でしたが、降り出す前にすべて終えることができました。 お施主さんには、ランチもご馳走になりました。 剪定した柿の枝から新芽を摘んで、てんぷらをさっとメニューに加えてしまうおしゃれな方。この時期の地域の山菜をふんだんに利用した、とっても美味しいごはんでした。その上、手作りのお醤油までお土産にいただいてしまいました。お仕事させていただいただけでもありがたいのですが、さらに良い思いまでさせていただいてしまいました。 お話しすると、お施主さんとは共通の知り合いが多く、これまで接点が無かったのが不思議なくらい。修復後にご連絡をいただき、僕の修復の様子から学んで、別の箇所をご自身で石積みしてみたそうです。石積みを広げる活動を続けている身として、こういうポジティブな報告は嬉しいものです。 (ゆ)

Trinosとお仕事

イメージ
2月、3月と、 Torinos のお仕事に参加して、それぞれの現場で、グランドワークを担当させてもらいました。どちらも八ヶ岳をすぐ近くに感じることのできる現場で、2月中におこなった1件目は剪定(樹高下げや支障枝の伐り戻し)のお仕事、3/5~6におこなった2件目は、敷地内の枯れ木や支障木を間伐的に伐採するお仕事で、森づくりのような感覚でした。 僕は自分でツリークライミングするのも好きですが、ほかの人のクライミングを見るのも好き。特にツリークライミングや石積みでは、インストラクターとして講習会も開くので、やっている人の意図や体にかかっている負荷を想像して、言語化する(できるだけ伝わる言葉に変換する)ことを心がけています。 こうした樹木管理の仕事では、安全で、周りの木や環境への影響を考え、樹上と地上でのコミュニケーションが大事。樹上と地上では文字通り視点がまるで異なります。クライミングする前に打ち合わせたプランよりも良い方法を見出した時には、きちんと、かつクライマーにストレスにならないように伝える必要がありますが、普段から心がけている言語化のトレーニングが役に立ちます。クライマーで、Torinosを主宰するマツさんとはツリークライミング体験会(レクリエーション)でもご一緒することが多く、そちらの方のお付き合いは何年にもなります。木に対する姿勢もお互いに分かり合っているので、樹上と地上のコミュニケーションがスムーズ、かつ和やかで助かります。 おかげさまでどちらも無事に完了。2件目の方はさらにもう一日、ユニック利用で積み込み、搬出の作業も予定されていましたが、そちらは人手も余りそうなので、2日目のうちに搬出場への丸太枝葉の移動までで失敬して、最終日は終盤を迎えているメープルシロップの仕事をさせてもらうことにしました。 Torinosのマツさんとは、樹木管理(ツリーケア)の仕事で今後もご一緒する機会が増えていく予感。今回も大きな失敗と呼べるようなミスはありませんでしたが、あーしておけば良かったかな、こーすればもっと楽にできたかな、いつも課題が頭によぎります。それでこそ次につながるわけですが、これは石積みでも同じで、職人的な仕事には、少しでも〝より良く〟したいという思いが心に残ります。反省しているうちに、2時間以上かかる帰路もあっという間で、気づけば自宅に着いています。 (ゆ)