〝身の回り〟とか〝手の届く〟という経済尺度
昨年5月にAtelier moo(アトリエ・ムー)の開業届を出して、個人事業主としてはこの4月から本格的に動き出しました。まだ駆け出しということもあり、直接受注の仕事は、まだぼちぼちという程度。
そんな状況ということもあって、友人が声をかけてくれて、最近は週単位の泊まり込みで、よく伊豆に出稼ぎに来ています。今週は森の間伐のお手伝い。今回も現場近くに、いい宿が見つかって、簡単な調理器具も揃っているので、気ままに朝ごはんと昼の弁当は自炊して過ごしています。
昨日は車の給油に行きました。宿からそう遠くない、有人のガソリンスタンドでした。近年では、特に遠出の際にはセルフばかり利用していましたが、運転席に座ったまま窓拭きをしてもらい、道路に出るときの誘導、オーダーや支払いのときのハキハキとした言葉のやり取りは気持ちよく、こんなサービスを受けたのは本当に久しぶりでした。ほんの数年前までこれがあたり前だったのに、かえって新鮮。
給油の流れで、その近くの、友人に教えてもらったスーパーに買い出しに。どこか懐かしさを感じながら陳列品を見て回っていると、耳に聴こえてきた店内放送で、愛媛で暮らしていたときによく利用していた、ショッパーズの系列のお店だったことを知りました。この日はちょっと立ち寄るくらいのつもりだったので、伊豆の大見とうふと、自分で調理できる生餃子を購入して帰りました。
この日は雨で仕事が休工になり、早朝から宿に居座ったまま、持ち込んだPCで事務仕事や滞っていたメール連絡などに取り掛かっていると、あっという間に昼下がり。昨日のスーパーで購入した豆腐がとても美味しかったので、混み合う夕方に近い時間を避けて、再びそのスーパーに向かったら、残念ながら定休日。
仕方がないので、少し足を伸ばして、先月の出稼ぎでよく利用していた、少し大きめの大手スーパーへ。すると、あの豆腐が、無い、、、! 今日は時間があるので夕食も自炊しようといろんなコーナーを回ってみるけれど、あれ? 期待していた海産物も、野菜も、地元産のものがない。(購入するのは我慢したけど)ピンと来たのはビールくらい。
こうなると意固地になってきて、通り過ぎてきた道の駅に、あの豆腐ののぼり旗があがっていた映像が思い出されて、そちらへ移動。明日までの滞在にちょうど良い量のナスも購入して帰ってきました。
宿に戻りながら、なんか、いつのまにかうっかりしていたなぁ、と反省。
自分では、手仕事とか、コミュニケーションとか、地域に根付いたものが大事とか言ってきて、それも大切にできている部分はあるんだけど、出稼ぎという普段とは違う過ごし方の中でとはいえ、いざ消費者としての立ち振る舞いを振り返ってみると、安く、煩わしさを避けて簡単に、なんて知らず々々に嗜好している。
自分の実力がいかほどかという問題はひとまず置いておくことにして、これじゃあ、良い仕事もなかなか巡ってこないのではないだろうか。やっぱりそういう感性を持ち続けるというか、そういう世界にいつでも居続けないと。安く済むというのは悪くないけれど、〝近くにあるから〟や〝必要十分であるから〟〝自分でもある程度はできるから〟みたいなところにを根拠にしていたい。
今月もちょこちょこ伊豆に来る見込みなので、次からは三食、こういうところで素材を揃えて、全部自炊してみようかな。普段は、夕食には米を採らないことが多いので、連日となると外食が少し重たくなってくるのですが、それも解消できそう。
静かな場所にありながら、10分前後で給油も地元食材も手に入る立地の宿で、現場にも近いここなら、仕事後からの準備でも、それで行けそうな気がする。〝身の回り〟とか〝手の届く〟という経済尺度は、出先でもやっぱり大事だと思う。
(ゆ)
