コトのハンティングデビュー
うちの愛犬・コトが来てから、もう3ヶ月ど経った頃のこと。その日、父とコトはいつものように散歩に出かけていました。僕は2階の部屋で勉強をしていたのですが、突然、外から母の大声が。「なにごと!?」と階段を駆け下りると・・・
そこにいたのは、口に小さなカモをくわえたコトでした。「ついに本能が目覚めたか!」という誇らしさも、正直ありました。でも同時に、「え、まさか本当に獲ってくるとは・・・コガモちょっとかわいそう」という、なんとも複雑な気持ち。
コトはというと、まるで宝物を見つけた少年のような目をして、こちらを見上げていました。その誇らしげな顔を見てしまったら、誰も何も言えません。その日コトは、自分のカモを一食分として平らげました。
それだけではないのです。その数日後、今度は僕と散歩に行っていたとき、同じ湖のほとりの草むらに入っていくなと思ったら・・・なんと親ガモを加えて出てきました。僕は茫然とリードをつかみ、コトは意気揚々とカモを口にくわえ、家に帰ったのでした。その日もコトは、自分で捕まえた獲物を夕食としてたいらげました。このカモ事件のことは、今でも家族の語り草になっています。
(す)