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拠点整備

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4月に入って、 Atelier moo の本格始動、に入る前に、まとまった時間が取れなくてずっと放ったらかしにしていた拠点整備をおこなうことにしました。 まずは隣家ヤッホー。ここは、活動を応援してくれるボランティアさんたちが、寝泊まりできるようにお借りしている民家。 一般社団法人ほらじゅう 発足以来、4年近く活用させてもらっていて、僕たちは「隣家ヤッホー」と呼んでいます。 お借りすることになった当初はいろいろ傷んでいて、家主さんにも協力してもらいながら、片付けと補修をコツコツ進めました。一部は事務スペースとして、日常的に利用しています。 今回取り掛かったのは、壁も床も想像以上のダメージで、どうしたらよいかすら思い至らず、途方に暮れたまま、手を付けられていなかったひと間。素人大工の突貫工事なので粗も目につきますが、バラックな感じは、ネパールで迷い込んだスラムの、なんとも言えない大切な思い出や、 かんまん部屋 のコミュニケーション豊かな暮らしを、作りながら何度も思い起こさせてくれました。 ここを3日がかり、3年越しで、ようやく足を踏み入れられるようにすることができました。ツリークライミング、特に樹木管理の仕事に使う道具類は、この部屋で整理整頓していこうと思ってます。 2つ目は、我が家の倉庫の屋上に屋根をかける工事。プライベートな利用だけでなく、石積みの道具や樹液回収用のタンク、一部のツリークライミング関連の道具の保管など、ここでの活動を支える大事な倉庫ですが、年々雨漏りがひどくなっていました。屋上の床面をコーティングし直すことも検討しましたが、屋根をかけてもうひとスペース、何かしらの作業ができる場所を作ることにしたわけです。 こちらは2日がかり。初日は終日好天でしたが、2日目は予報の出ている雨の到来にびくびくしながらも、屋根に上がってポリカ波板を打ち付けていきます。きっと山の神様が待っててくれるだろうと祈りつつ、ポリカ波板20枚を張り終えて、屋根から下りて簡単に道具類を整理して、14時過ぎにようやく昼ごはん。すると間もなく雨が降り始めました。想定通り雨は地面に流れ落ち、翌朝確認すると、雨漏りもしていませんでした。オッケー、オッケー、よかった! 今後は出かける日が多くなると思いますが、雨予報のある日でも、洗濯物を吊り下げておけるので安心です。また、明るいスペースなので、雨...

ツリークライミングやっててよかった

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朝一番で用事を済ませるために出かけた帰り、山で見つけておいたオーバラ(ハリギリ)をチェックしに行きました。我が家で人気の、この山菜の芽がちょうどよく伸びていました。すぐに(わ)に連絡して、収穫の準備です。 この木より大きな、隣のカエデの木にアンカーを取ってツリークライミングして収穫。トゲの多い樹木なので、干渉して傷まないように、ロープは地上で(わ)に操ってもらいつつ、樹上で収穫。(さ)は摘み落とした芽の回収係。ときどきダイレクトキャッチする姿は見事で、樹の上から眺めるのはとても面白かった! 木を伐ることなく、家族の連携プレーでたっぷり籠2杯分。短くも楽しい時間を過ごしました。 オーバラ収穫からさかのぼること1週間。枝先で枯れて、いつ落ちてきてもおかしくない状況だった奈良田公民館前の桜も、朝一番の、まだ人通りのない時間のうちに、クライミングして処理。素登りで最初の枝分かれした大きな股に足をかけ、そこからはランヤードで姿勢を確保しながら、伐り落とすところまでアプローチしました。 何年か前だったら、どうしたものか躊躇していたかもしれないけど、これも準備から片付けまで1時間くらい。その後の出かける用事にも、十分余裕を持って終えることができました。 これでひと安心。 うーん、ツリークライミングやっててよかったなぁ。 (ゆ)

スーの船出 その3

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   前回、日本で応援してくださっている方々への報告を書いてから、はや一か月。少しずつこちらでの生活にも慣れてきました。最初の頃は、毎日をこなすことで精一杯でしたが、最近は少しずつ周りを見る余裕も出てきた気がします。 というのも、この一か月もなかなか順調とはいかず、何度も自転車をパンクさせたり、慣れないニュージーランドの道に迷ったりと、ちょっとしたトラブルの連続でした。日本にいたときには考えなくてもよかったことに毎回引っかかって、そのたびに「ここは日本じゃないんだな」と実感させられていました。でも最近は、そういう状況にも少しずつ対応できるようになってきて、道の途中でふと目に入ったおいしそうなベトナム料理屋さんに気づけるくらいには、気持ちにも余裕が出てきました。  学校でも変化がありました。最初は英語が思うように出てこなくて、会話に入ること自体にハードルを感じていましたが、今は少しずつ話せる人が増えてきて、気づけば一緒に過ごす友達もできました。たとえ短い会話でも、それが自然に続いたときは「ちゃんと伝わってる」と実感できて、それだけで少し自信になります。最近では、友達に「英語うまくなったねぇ~」と言ってもらえることもあって、それが小さなモチベーションになっています。  そしてカヌーの方でも、大きな大会がありました。ニュージーランドで一番大きな大会の一つで、結果は3位。決して悪い結果ではないのかもしれませんが、三日目の初戦で負けてしまった悔しさは今でも残っています。あの一戦を勝てていれば、もっと違う結果が見えていたかもしれないと思うと、簡単には切り替えきれませんでした。 それでも、その後の試合ではなんとか気持ちを立て直して、自分のプレーに集中することができました。今回は先輩と一緒に出る大会でもあり、普段とは違う緊張感の中でプレーする経験ができたのも大きかったと思います。技術だけでなく、試合中の空気や流れの感じ方など、学ぶことの多い大会でした。  これからは少しのオフを挟んで、ウィンターリーグが始まります。ここからまた新しい環境とレベルの中で、自分がどこまでできるのか試されていくと思います。 まだ課題はたくさんあります。英語も、生活も、カヌーも、どれも完璧とは言えません。でも、この一か月を振り返ると、確実に最初の頃よりは前に進んでいる実感があります。 小さなことでも...

第5回焼畑フォーラム in 新潟•山北

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第5回焼畑フォーラムが、新潟県村上市山北地区を会場に開催されました。今回は、奈良田の焼畑に毎年手伝いに来てくれているHさんと2人で参加してきました。 奈良田からは、2022年3月に開催された第3回焼畑フォーラムから参加しています。このときにできた縁によって、実地研修を兼ねて、山北(新潟県)、井川(静岡県)、余呉(滋賀県)の焼畑作業に参加させてもらい、奈良田での焼畑実践復活は大きく後押しされました。 過去2回はコロナ禍で参加制限が敷かれていましたが、今回は一般参加の方もいっぱいで、会場が埋まってしまっていました。焼畑に対する関心がこんなにたくさん集まっていることに、ときめいてしまいます。 第5回焼畑フォーラムには全国の焼畑実践地域から8団体・グループが参加し、初日にそれぞれ15分程度の発表をおこないます。奈良田チームの発表は5番手。焼畑への取り組みの意義については過去2回で発表してきているので、今回は2024年・2025年の実践を中心に、技術的な話や焼畑の面白さ、焼畑実践継続における課題などを整理してお話しました。 また、会場ロビーが各地域のパネル展示スペースにもなっていて、奈良田ブースでは、発表では取り上げられなかった、焼畑文化にまつわる写真を展示しました。発表後もたくさんの人がブースに訪れてくれて、特にヌルデ塩、焼畑に関わる(と考えられる)小正月の風習、実践を通して見えたハンノキ植樹の一側面については、ほかの焼畑実践地域の皆さんにとっても興味津々だったようです。皆さんとたくさんお話をして、おかげさまで、ブース販売のために用意したメープルシロップが完売しました! メープルシロップについてもたくさん質問をいただきました。嬉しい限り。 2日目はエクスカーション。ここ新潟県村上市山北地区で焼畑実践を続けている、さんぽく山焼きの赤かぶ生産組合の山畑を見学しました。2022年に実地研修を兼ねてお手伝いに来た場所のすぐ近くで、マイクロバスで移動しながら見える景色を懐かしく感じていました。 案内してもらったのは、2024年に火入れをした山畑だそうです。奈良田で僕が実践してきたのと比べると、規模の大きさに圧倒されますが、こちらでは、林業と焼畑がうまく融合していて、杉を伐り出した後に残る枝葉を利用して火入れをします。焼畑をする側からすれば、伐採の手間をかけずに山畑と燃やす枝葉が得られ...

まーちゃん、卒業。

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奈良田一同で(ま)を囲んで  うちの「まーちゃん」こと(ま)がつい先日、小学校を卒業しました。全校6人唯一の卒業生、奈良田の人たちも駆けつけ、三重県で寮生活をしている姉の(う)もこのために帰省。集合写真のときにはニュージーランドで修行中の(す)ともオンラインで繋げ、みんなで明るく元気に祝った卒業式でした。 朝、(ま)のネクタイを結び直してあげる(う)  驚いたのは、冒頭の校長先生挨拶の時から、すでに校長先生が泣き始めたこと。おかげで会場の多くの人の涙腺が始めから緩みっぱなしでした。4年、5年生の頃に、先生との向き合い方でなかなか大変な時期もあった(ま)だったので、辛抱強く向き合って考えることの意味や楽しさを教えてくれた最終学年の先生方には大変感謝しています。その感謝の気持ちを「お礼の言葉」のスピーチに先生を名指しで目一杯盛り込んだので、その先生も立ち上がって大号泣でした。その姿が県内の夕方のニュース番組で3つのチャンネルで流れ、それを見た知人友人からも次々とお祝いと「泣けました!」の連絡が来たほどです。 5年前の(ま)入学式の写真  写真を見てもわかる通り、まーちゃんはいつまでもまーちゃんです。相変わらずの笑顔。良いところもそのままです。それでも式で見せた凛とした立ち振る舞い堂々とした歌声、心のこもったお礼の言葉などを目の当たりにして、もうしっかり自分の世界を作り始めているのね、としみじみしました。「うちのまーちゃん」なんて言ってられるのもあと少しかもしれません。 担任の先生と熱唱  心も体も急速に成長中。まだまだパワーを秘めている。これがいつどのように炸裂するか伸びやかに発揮できるか、その方向探しがこれから始まるのでしょう。多くの人に暖かく見守られながら、今のまま、のびのび、すくすく、ごろごろ、ニヤニヤ、進め、まーちゃん! 夜は「おすくに」で和やかに謝恩会 (わ)

バイバイ、制服。2026年度を振り返る

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目に見えるのではないかと思えるほど、大胆に季節がめぐるこの春、私のきょうだい達はそれぞれの節目を迎えています。弟はカヌー修行のためニュージーランドへ旅立ち、妹の(ま)は中学生に。それにともなって、1番下の妹は初めて身内のいない小学校生活がはじまります。  2年前から私は実家を離れ、学校寮生活を送っています。帰省するたびに、きょうだいは私の知るおもかげも残しながらも、心も体もなんだかパワーアップしていてびっくりします。彼らはたしかに、大きくなっている最中なんだなと感じます。そして、あっという間のこの時間が、彼らを形づくるかけがえのない要素になっていくはずです。  私にも同じだけのかけがえのない時間が流れている。将来の土台として振り返ることのできる「今」を過ごせていたらいいな、と思います。そうであるように、この1年を振り返ってみることにしました。  今年度の1番のチャレンジは、夏休みと春休みのひとり暮らしです。普段は寮生活を送っていますが、長期休暇中は寮が閉まるため、1年生の時は帰省していました。  高専でも、小3から続けている陸上競技に打ち込みたいと思っていました。そのため、帰省中は部活動に参加できない分を自主練習で補っていました。でも、夏には三重県内で大会が行われ、そのたびに山梨県から向かうのは体力的にも金銭的にも負担が大きかったです。また、春にはシーズンインの準備があります。帰省していた一年前は、自宅周辺の山や坂を走って練習していましたが、いざ試合が始まると、全く調子が上がらず、低迷していました。きっと、自分の身体の調子や、目標とする記録に向けてどんな段階を踏めば良いのかなどの認識が不十分で、きちんとした指導を受けられなかったことが影響していたと思います。苦しい夏だったけれど、これも今後につながる経験だったと思います。  長期休暇中も三重県内に滞在し、保健体育科教授である顧問のF先生に手ほどきを受けながら、部活動や大会に参加したいという思いが強くなりました。それができれば、今後卒業研究のときには、1年を通して研究室への出入りも可能となり、進路の選択肢も広がると思いました。そこで、ゴールデンウィークの2週間を試験的に、その後の夏休みの2ヶ月、そして今、春休みの2ヶ月を、学校近くのアパートで過ごしています。  ...

Trinosとお仕事

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2月、3月と、 Torinos のお仕事に参加して、それぞれの現場で、グランドワークを担当させてもらいました。どちらも八ヶ岳をすぐ近くに感じることのできる現場で、2月中におこなった1件目は剪定(樹高下げや支障枝の伐り戻し)のお仕事、3/5~6におこなった2件目は、敷地内の枯れ木や支障木を間伐的に伐採するお仕事で、森づくりのような感覚でした。 僕は自分でツリークライミングするのも好きですが、ほかの人のクライミングを見るのも好き。特にツリークライミングや石積みでは、インストラクターとして講習会も開くので、やっている人の意図や体にかかっている負荷を想像して、言語化する(できるだけ伝わる言葉に変換する)ことを心がけています。 こうした樹木管理の仕事では、安全で、周りの木や環境への影響を考え、樹上と地上でのコミュニケーションが大事。樹上と地上では文字通り視点がまるで異なります。クライミングする前に打ち合わせたプランよりも良い方法を見出した時には、きちんと、かつクライマーにストレスにならないように伝える必要がありますが、普段から心がけている言語化のトレーニングが役に立ちます。クライマーで、Torinosを主宰するマツさんとはツリークライミング体験会(レクリエーション)でもご一緒することが多く、そちらの方のお付き合いは何年にもなります。木に対する姿勢もお互いに分かり合っているので、樹上と地上のコミュニケーションがスムーズ、かつ和やかで助かります。 おかげさまでどちらも無事に完了。2件目の方はさらにもう一日、ユニック利用で積み込み、搬出の作業も予定されていましたが、そちらは人手も余りそうなので、2日目のうちに搬出場への丸太枝葉の移動までで失敬して、最終日は終盤を迎えているメープルシロップの仕事をさせてもらうことにしました。 Torinosのマツさんとは、樹木管理(ツリーケア)の仕事で今後もご一緒する機会が増えていく予感。今回も大きな失敗と呼べるようなミスはありませんでしたが、あーしておけば良かったかな、こーすればもっと楽にできたかな、いつも課題が頭によぎります。それでこそ次につながるわけですが、これは石積みでも同じで、職人的な仕事には、少しでも〝より良く〟したいという思いが心に残ります。反省しているうちに、2時間以上かかる帰路もあっという間で、気づけば自宅に着いています。 (ゆ)